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俺の目が細いのではない、お前らが太いのだ。

「寝ないでよ」

「眠そう」

 

よく言われるが、寝ているのではない。起きている。瞼は今日も元気100倍で緊縮運動会を開催している。

 

小学生の頃のそろばん塾で「今寝てたろ?」と怒られたときが社会に漂う理不尽の蜃気楼にきづいたときだった。「起きていた」ことが世界の真実であっても、思い込まれた「寝ていた」の事実は覆せず、怒られる。同時に、証明できない言いがかりには従うしかないのだと知る。

 

20歳を過ぎても「眠そう」と言われる。「貴方は眠くなさそう」と言い返す。必死の抵抗。

 

自分の目が細いことを自覚してはいるが、それは「あなたたちに比べれば」という話である。「平たい顔族」と日本人が指差されるように、我々は「目ボソ人」と言いがかりをつけられる。

 

友達の彼女の写真を見て「いい子そうだね」とオブラートに包む並みには配慮して、「視力良さそう」ぐらいで勘弁してくれ。

 

全ては相対的な話なのである。俺の目が細いのではない、お前らが太いのだ。